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ロイヤルファミリーとは?日本の皇室・世界の王室を簡単解説

投稿日2021.3.7
最終更新日2021.03.05

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ロイヤルファミリーとは「王室」を意味し、一国の国王や王族を指して使われる言葉です。

ロイヤルファミリーといえばイギリスを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、世界にはイギリス以外にもロイヤルファミリーが存在します。

そこで今回の記事では、

  • ロイヤルファミリーとは
  • 世界のロイヤルファミリー
  • 日本の皇室

についてご紹介していきます。
本記事がお役に立てば幸いです。

1、ロイヤルファミリーとは

ロイヤルファミリー
ロイヤルファミリーとは「王室」を表し、その国の国王とその親族のことを指します。

アメリカワシントンポスト電子版によると、世界には約26ものロイヤルファミリーが存在するそうです。

日本では「皇室」という言葉になりますが、場合によってはロイヤルファミリーという言葉が用いられる場合もあります。

海外と日本との大きな違いは、海外の王室の多くが基本的には戦うことによって勝ち取ってきたものである一方、日本は血統を守ることが優先されてきたという点かもしれません。

また、ロイヤルファミリーといっても親族をどの範囲までを含めるのかという点について明確なルールはありません。

たとえば、イギリスでは原則として「His/Her Royal Highness」「His/Her Majesty」の敬称が使われていれば王族とみなすなど、ロイヤルファミリーの範囲や定義は国によって異なります。

2、世界のロイヤルファミリー

日本で定められている海外のロイヤルファミリーへの主な敬称をまとめると、以下の通りです。

  • 国王・女王陛下「Your Majesty」
  • 王族や皇族、大公殿下「Your Royal(またはSerene) Highness」「Your Highness」
  • 大統領閣下「Your Excellency」「Mr.(Madame)President」

Queenは称号なので、直接相手に呼びかけるときには使用しません。
それでは、世界のロイヤルファミリーについてみていきましょう。

(1)イギリス王室

世界で有名なロイヤルファミリーの1つといえば、イギリスのロイヤルファミリーです。

現在のイギリス、つまりグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国として統合されてからの王室はウィンザー家初代国王から始まったと考えられています。

ウィンザー家は、ドイツのサクス=コバーグ=ゴーダ家の後身で、1917年に始まりました。

ウィンザー家初代の国王は、エリザベス女王の祖父であるジョージ5世で、現在のロイヤルファミリーたちは、国王のジョージ5世と妻メアリー王妃の子孫として知られています。

参考:英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)|外務省 

①イギリス女王エリザベス2世

エリザベス2世は、2021年現在のイギリス国王で、ウィンザー朝の第4代女王です。

2020年時点で94歳になります。 

叔父のエドワード8世による王位の放棄によって、父のジョージ6世が王になったため、10歳で王位継承第1位となりました。

3人の息子(チャールズ皇太子、アンドルー王子、エドワード王子)と一人娘(アン王女)の母親になります。

2020年には即位から68年を迎え、イギリス歴代国王の中で、在位期間の最長記録を更新しています。

②エディンバラ公爵フィリップ王配

エディンバラ公爵フィリップ王配は、現エリザベス2世の夫で、ギリシャ・デンマーク・ノルウェー王家のグリュックスブルク家出身です。

エリザベス2世を長年支えてきた反面、歯に衣着せぬ発言でも知られています。

高齢や健康上の問題を理由にイギリス海兵隊の閲兵に参加したのを最後に、2017年の夏に正式に公務を引退しました。

③プリンス・チャールズ(ウェールズ公チャールズ)

プリンス・チャールズ(ウェールズ公チャールズ)は、エリザベス2世とフィリップ殿下の息子であり、次期国王第1候補です。

エリザベス女王の後を継いで王となった場合は、イギリス史上最も高齢での戴冠式をむかえる予定です。

また故ダイアナ元妃との間にできた、ウィリアム王子とヘンリー公爵という2人の子どもがいます。

④ウィリアム王子

ウィリアム王子は、チャールズ皇太子とダイアナ元妃の息子です。

父に次ぐ王位継承順位第2位にあたります。

これまでイギリス空軍のヘリコプター操縦士や英慈善団体「イースト・アングリアン航空救急」のヘリパイロットなどを勤め、2017年から公務に携わるようになりました。

2011年4月に結婚し、2人の息子(ジョージ王子、ルイ王子)と1人娘(シャーロット王女)がいます。 

⑤ヘンリー(サセックス公爵)

ヘンリー(サセックス公爵)は、チャールズ皇太子とダイアナ元妃の間の子供で次男になります。

2018年5月に結婚し、2020年1月にイギリス王室からの離脱を発表しました。

2020年3月31日に最後の公務を終え、「殿下」の称号を使わないことに同意して正式に引退しました。

王室離脱の理由には、経済的自立や、妻メーガン氏へのプライバシー侵害や多くのバッシングなどが挙げられます。

ヘンリー夫妻は現在アメリカに住んでいますが、王位継承順位は6位のまま残されています。 

(2)ブータン王室

インドと中国に挟まれるブータンは、国民全体の幸福度を最重要指標にした国家運営をしており、「幸せの国」でも有名な国です。

現在のワンチュク王室は、ウゲン・ワンチュク初代国王が選出された1907年からまだ100年程の歴史で、世界の中でも比較的新しいロイヤルファミリーになります。

ブータン国王は、国民にとってとても身近な存在であり、店や建物の至るところに国王陛下と王妃陛下のツーショット写真が掲げられているようです。

またブータンでは、第4代国王の決断によって、2008年に長く続けた国王親政から、立憲君主制へと移行しました。

参考:ブータン王国|外務省

①ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王

ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク第5代国王は、第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクと第3王妃との間の子供です。

2006年のジグメ・シンゲ・ワンチュク国王の退位後、同日に国王として即位し、2008年に戴冠式を行いました。

2011年に結婚し、2人息子(ジグミ・ナムゲル・ワンチュク王子とジグミ・ウゲン・ワンチュク王子)がいます。 

一夫多妻が認められているブータン国ですが、国王自身は生涯妻は一人であると宣言しています。

また、日本とブータン両国に大使館・領事館はありませんが、2011年11月には東日本大震災後初の来賓として国王夫妻が来日し、大きく取り上げられました。

(3)ベルギー王室

NATOの本部や欧州連合の本部が置かれるベルギーは、立憲君主制の国家ですが「国民的君主制」といった世界で唯一の君主制を採用している国です。

主な決定は議会によって行われ、国王は議会制民主主義のもとで、立法権や行政執行権を行使します。

2021年現在の王室は、レオポルド1世を初代国王とする1831年から始まっており、国王は2013年に即位したフィリップ氏です。

また、日本の皇室とベルギー王室では頻繁な交流が行われています。

 たとえば、

  • 1989年:大喪の礼
  • 1990年:即位の礼に故ボードゥアン国王が参列
  • 1993年:ボードゥアン国王の葬儀に当時の天皇皇后両陛下が参列

などがありました。

2016年には日本・ベルギー間の友好150周年を記念したイベントも行われました。

参考:ベルギー王国|外務省

①フィリップ国王

フィリップ国王は、2021年現在のベルギーの国王で、第6代ベルギー国王アルベール2世の息子です。

2013年に、父アルベール2世による退位布告への署名の後、第7代ベルギー国王に即位しました。

2人息子(ガブリエル王子、エマニュエル王子)と2人娘(エリザベート王女、レオノール王女)がいます。

②エリザベス王女

エリザベス王女は、フィリップ国王とマチルド女王の第一子で、第1王位継承者です。

9歳で自身の名をつけた「プリンセス・エリザベス小児病院」を設立したことでも話題になりました。

2014年には、オランダ語・フランス語・ドイツ語の3カ国語で第1次世界大戦の追悼スピーチをするなど、才女としても知られています。

将来はベルギー史上初めての女王になることが注目されています。 

3、日本皇室

ロイヤルファミリー
日本の皇室も、アジアに存在しているロイヤルファミリーの1つとされています。
そのため、海外での天皇陛下や皇后陛下らに対する敬称は

  • 上皇陛下「His Majesty The Emperor Emeritus」
  • 上皇后陛下「Her Majesty The Empress Emerita」
  • 天皇陛下:「His Majesty The Emperor」
  • 皇后陛下:「Her Majesty The Empress」
  • 天皇皇后両陛下:「Their Majesties The Emperor and Empress」
  • 皇太子殿下:「His Imperial Highness The Crown Prince」
  • 皇太子妃殿下:「Her Imperial Highness The Crown Princess」
  • 皇太子同妃両殿下:「Their Imperial Highnesses The Crown Prince and Crown Princess」

などと表記されます。

現憲法下では天皇はあくまでも「日本国統合の象徴」ですが、1度も滅びることなく続いている日本の天皇家は、世界で最も長い歴史を持つ現役王朝だと言いわれています。

宮内庁のホームページによると、平成天皇の第1皇男子である今上天皇は第126代目です。

126代とは、紀元前660年に即位したとされる神武天皇(初代天皇)が実在したと仮定して数えた数字となります。この場合、計算上だと現皇室は2600年以上も続いてきたということになるようです。

ただ、初代の神武天皇から第25代目の武烈天皇までの人物が、本当に実在していたかについては、まだはっきりとした結論が出ていません。

しかし、考古学的にもある程度存在が把握できている26代目継体天皇を初代天皇としても、100代ほどにわたっていることになります。

継体天皇の在位時期は6世紀前半であったとの説があり、そうなると1500年以上も受け継がれてきたという計算になるため、やはり世界最長になるようです。

参考:天皇系図 宮内庁

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まとめ

今回は、世界のロイヤルファミリーについてご紹介しました。

常に周りから注目されるロイヤルファミリーは、その国の「顔」であり、伝統とルールを重んじた身だしなみや態度、教養などが求められます。

こうした視点をもったうえで改めてロイヤルファミリーのニュースをみると、少し見方が変わってくるかもしれません。

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
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