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首相官邸とは?首相公邸との違いや建物の場所について解説

投稿日2022.9.15
最終更新日2023.02.16

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首相官邸とは、首相が仕事を行う公的な事務所です。
また「官邸」という言葉が、内閣官房という機関の通称として使われることもあります。

例えば、「首相官邸に行く」と言えば、建物である首相官邸を指します。
「これは官邸の意向」と言えば、首相をトップにする内閣官房チームのことを指しています。

今回は主に建物としての首相官邸について紹介します。
本記事がお役に立てば幸いです。

内閣官房については以下の記事でも詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。

内閣官房とは?首相を直接補佐する組織について簡単解説

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1、建物としての首相官邸とは

首相官邸は国会近くの東京都千代田区永田町2丁目3番1号にあります。
正式名称は「首相官邸」の他に、

  • 「内閣総理大臣官邸」
  • 「総理大臣官邸」

があります。

官邸とは、官設の邸宅という意味ですが、現在は首相官邸のことを指す場合が多いです。
現在の首相官邸は2002年4月に、建設費435億円をかけ完成しました。

  • 鉄筋鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 地上5階
  • 地下1階
  • 敷地面積46,000平方メートル
  • 延べ床面積25,000平方メートル

となっています。

参考:首相官邸

 

(1)1階には記者会見室|2階には2つのホール

首相官邸
画像引用:首相官邸

1階には記者会見室があり、首相が重大発表をするときに使います。
ただ、記者会見室を最もよく使うのは官房長官で、原則、月曜から金曜の午前と午後、ここで定例記者会見を開いています。

内閣広報室の報道担当室や官邸写真室も1階にあります。
1階にはその他に、花崗岩と竹をあしらった中庭があります。

2階には、迎賓機能を備えた豪華な大ホールと、それより小ぶりで簡素な小ホールがあります。

(2)組閣時に集合写真を撮る階段

首相官邸
画像引用:首相官邸

首相が組閣すると(内閣を組織すると)、大臣たちと記念写真を撮ります。
その撮影場所は首相官邸の2階と3階をつなぐ階段で行なわれます。

(3)3階には正面玄関

首相官邸の正面玄関とエントランスホールは、東側の3階にあります。
首相官邸は、東側の地面は3階につながり、西側の地面は1階につながっているからです。
3階には会議室もあります。

(4)4階には閣僚応接室

首相官邸
画像引用:首相官邸

閣僚が広い部屋でコの字型に並べられた椅子に座り、後から首相が入ってきてその真ん中に座るシーンがテレビニュースなどで流れますが、この部屋が4階の閣僚応接室です。

首相や大臣たちは閣僚応接室で懇談したあと、4階にある閣議室に移動して、閣議を行います。
閣議とは、首相と大臣たちで行われる会議のことです。

4階にはその他に

  • 特別応接室
  • 首脳会議室
  • 大会議室

があります。
首相が外国の首脳と会談するとき、特別応接室で写真撮影を行い、その後、首脳会議室に移って会談します。

(5)5階には首相の執務室

首相官邸に常にいる人物は

  • 首相
  • 官房長官
  • 内閣官房副長官

以上の3名で、部屋は5階にあります。

部屋の名称は、首相の部屋のみ「総理執務室」といい「執務室」がつきます。
その他は「官房長官室」「官房副長官室」と「室」しかつきません。

その他に官邸職員や警備員などが常駐しています。
5階にはその他

  • 総理応接室
  • 総理会議室
  • 石庭

があります。

(6)地下には危機管理センター

地下には危機管理センターがあります。
ここでは

  • 武力攻撃
  • 大規模自然災害
  • 重大事故
  • 重大事件

などの緊急事態に対応します。
危機管理センターには

  • 対策本部会議室
  • 対策事務室(オペレーションルーム)
  • 情報集約室

などが設けられています。

もし首相官邸を含む周辺で電気、ガス、水道が途絶えても、問題なく稼働できる設備が備わっています。

参考:首相官邸

2、首相官邸と首相公邸の違い

「首相官邸」と「首相公邸」を混同してしまうことがあるかもしれませんが、これは別の建物になります。

現在の首相公邸の建物は、以前の旧首相官邸になります。
首相公邸は、首相の住まいです。

参考:首相公邸

3、内閣官房と内閣府|首相の仕事

「首相官邸」という言葉を、内閣官房という機関の通称として用いることがあります。
内閣官房は、首相と内閣の両方を補佐、支援する機関です。
具体的な業務は

  • 重要政策の企画立案
  • 総合的な調整
  • 情報収集や調査
  • サイバーセキュリティ対策

などです。

内閣官房と似た組織に内閣府があり、両者は経済財政政策の運営で連携します。
内閣府はその他に

  • 地方分権
  • 規制改革
  • イノベーション
  • 宇宙
  • 防災
  • 勲章
  • 褒章

に関連する業務などを行っています。

内閣官房のトップも内閣府のトップも首相になります。
すなわちこの2つの機関が、首相の仕事を支えているわけです。

首相の仕事には

  • 組閣する(大臣を決める)
  • 重要政策を決める
  • 国会で説明する
  • 外交を行う
  • 国を守る

などがあります。

首相は日々国家の基盤を整える執務を行い、、こうした執務を支えるのが内閣官房と内閣府になり、その仕事場が首相官邸なのです。

参考:首相官邸
参考:首相官邸・総理大臣に詳しくなろう

首相官邸に関するQ&A

Q1.首相官邸はどこにある?

首相官邸は国会近くの東京都千代田区永田町2丁目3番1号にあります。

Q2.首相官邸と首相公邸の違いは?

「首相官邸」と「首相公邸」を混同してしまうことがあるかもしれませんが、これは別の建物になります。

現在の首相公邸の建物は、以前の旧首相官邸になります。
首相公邸は、首相の住まいです。

Q3.首相官邸の建設費は?

現在の首相官邸は2002年4月に、建設費435億円をかけ完成しました。

  • 鉄筋鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 地上5階
  • 地下1階
  • 敷地面積46,000平方メートル
  • 延べ床面積25,000平方メートル

となっています。

まとめ

首相官邸の東側には、内閣官房と内閣府が入る建物が隣接しています。
国会や、財務省・経済産業省・国土交通省などの国の機関の建物も、首相官邸の徒歩圏内にあります。
首相官邸で日本における重大な決定を行ったら、すぐに国の機関が動けるようになっているのです。

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
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