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IMFとは?正式名称や加盟国、世界経済見通しなどの刊行物をわかりやすく解説

投稿日2023.2.6
最終更新日2023.05.24

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IMF(国際通貨基金)とは、国際通貨のバランスを保つ役割を担っている機関です。

本記事では、以下について解説します。

  • IMFの概要と設立の目的
  • IMFの取り組み
  • IMFが発表する世界経済見通し(WEO)

本記事がお役に立てば幸いです。

1、IMFとは

(1)IMF(国際通貨基金)の概要と設立の目的

IMFとは、「International Monetary Fund」の略語です。日本語では「国際通貨基金」と表現します。

世界の金融危機を防ぐため、国際通貨のバランスを保つため、そして、開発途上国の経済発展を支援するために1944年に設立されました。
2022年10月末現在、IMFは190カ国の会員国から構成されており、それぞれの国から出資金を集めて運営されています。

主な会合として、年1回秋に開催される年次総会と呼ばれる世界銀行と合同の総務会、原則年2回開催される国際通貨金融委員会(IMFC)などが挙げられます。

(2)IMFの財源は?運営方法について

主なIMFの財源は、会員国からの出資です。各国は自国のGDPに応じた拠出金額をIMFに出資します。

IMFは各国からの出資額を用いて、通貨危機や金融危機に対処するために、貸付を行ったり、支援プログラムを提供するなどの加盟国のサポートを行います。

IMFは、各国からの出資に加え、特別引出権(SDR)と呼ばれる特別な通貨を発行することで、資金を調達します。
SDRとは、米ドルやユーロ、日本円といったIMF加盟国で流通する各通貨の比率に基づいて相場が決定する仮想通貨です。

SDRは加盟国間での支払いのバランスを保つために使用されます。
また、IMFの加盟国が通貨不足に陥った場合、IMFは加盟国に対し、SDRと引き換えに通貨を貸し出し、通貨不足の緩和へ導きます。

2、IMFの取り組み

IMFの取り組みとして、大きく以下の3つが挙げられます。

  1. サーベイランス
  2. 金融支援
  3. 能力開発

詳しく説明します。

(1)サーベイランス

サーベイランス(政策監視)とは、IMFが実施する各国の経済状況や政策の見通しに関する調査や分析と定期的な加盟国政府との政策対話の動きを指します。

サーベイランスはIMFが提供するサービスの1つです。
世界各国の経済状況を監視し、分析し、そして政策提言を行うことで、国際通貨制度の安定を維持し危機を防ぐことが目的です。

(2)金融支援

金融支援とは、経済危機や財政難に陥っている国や地域に対して、資金援助を行うことを指します。

金融支援を必要なタイミングで行うために必要なのが、資金調達です。IMFは各国からの出資金、特別引出権(SDR)の発行、外部からの借入を通して資金調達を行っています。

(3)能力開発

能力開発とは、開発途上国や財政難に陥っている国の人材育成や能力アップを目的とした活動を指します。

プログラムには、経済・金融・財政などの分野における専門知識やスキルを身につけるための教育やトレーニングプログラム、国家統計システムの強化、財政統計の収集・分析などが含まれます。

IMFのオンラインラーニングはコロナウイルスによるパンデミック下で急速に拡大し、受講者数は13万人を突破しています。

3、世界経済見通し(WEO)とは

世界経済見通し(World Economic Outlook)は、国際通貨基金(IMF)が定期的に発表する世界経済の見通しに関する報告書です。
世界経済の成長率や通貨状況、政策などについての評価、国際金融政策や地域経済についても詳しく分析されています。

この報告書では、政策立案や投資などに役立つ情報の記載もあるため、政府や企業など幅広い関係者が注目しています。

(1)2023年4月に発表された世界経済見通し

2023年4月に、最新のIMF世界経済見通しが公表されています。

ベースライン予測の下、成長率は2022年の3.4%から2023年は2.8%へ鈍化した後、2024年には3.0%に落ち着く。先進国では成長の減速が特に顕著となる見込みで、成長率は2022年の2.7%から2023年は1.3%になる。金融部門のストレス悪化を伴う現実的な代替シナリオの下では、世界経済の成長率が2023年に約2.5%にまで低下し、先進国の成長率は1%を下回ることになる。一次産品価格の下落を背景に、世界の総合インフレ率は2022年の8.7%から2023年は7.0%に鈍化する見込みであるが、基調的(コア)インフレ率はもっと遅いペースで鈍化するだろう。大半の場合、インフレが目標水準に戻るのは2025年以降となる見込みだ。

引用:IMF世界経済見通し

引用にも記載がある通り、IMFが公表した最新の世界経済見通しでは、2023年は2022年に比べて世界の総合インフレ率が鈍化する見込みです。

なお、世界経済見通しは1年に4回公表されています。

PoliPoliで公開されているお金関連の取り組み

誰でも政策に意見を届けることができる、政治プラットフォームサービス「PoliPoli」では、老後・年金に対する不安をツールで解消したい政策について、以下のように公開されています。

あなたの願いや意見が政策に反映されるかもしれないので、是非下記のリンクからコメントしてみてください。
PoliPoli|老後・年金に対する不安をツールで解消したい!

(1)老後・年金に対する不安をツールで解消したい政策の政策提案者

議員名 村井 英樹
政党 衆議院議員・自由民主党
プロフィール https://polipoli-web.com/politicians/3Or29mOLgoahAWUnTTg9/policies

 

(2)老後・年金に対する不安をツールで解消したい政策の政策目標

政策目標は主に以下の通りです。

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(3)実現への取り組み

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老後・年金に対する不安をツールで解消したい政策

4、まとめ

今回は「IMF」について解説しました。

IMFは、世界の金融危機を防ぐため、国際通貨のバランスを保つため、そして、開発途上国の経済発展を支援するために設立された国際機関です。

IMFによって定期的に発表される世界経済見通しでは、世界各国の経済状況や将来の見通しの分析が記載されます。世界経済見通しには今後も注目していく必要がありそうです。

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
株式会社PoliPoliが運営する「政治をもっと身近に。」を理念とするWebメディアです。 社内編集チーム・ライター、外部のプロの編集者による豊富な知見や取材に基づき、生活に関わる政策テーマ、政治家や企業の独自インタビューを発信しています。