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政治ドットコムトピックス【国会トリビア1】議事堂のてっぺんにはなにがある?

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【国会トリビア1】議事堂のてっぺんにはなにがある?

投稿日2020.12.2
最終更新日2020.12.02

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国会議事堂のとんがったてっぺんにはなにがあるのでしょうか? 中央玄関を入った先にある中央広間には、どんな秘密が隠されているのでしょうか? 国会議事堂にまつわるいくつかのトリビアをご紹介します。

4つの台座に3体の銅像の「謎」

国会議事堂の中央玄関をくぐると中央広間があります。議事堂でもっとも高い中央塔の真下に位置する中央広間の天井の高さは32.62メートル。2階から6階まで吹き抜けになっており、奈良県の法隆寺の五重塔が、そのまま入る高さになっています。
この中央広間には、四隅にそれぞれ台座が置かれており、3体の銅像が据えられ、天井と窓には美しいステンドグラスがはめ込まれています。

国会議事堂建設当初、すべて国産にこだわって建設しようとしましたが、3つだけ国内では用意できず、海外に頼ったものがあります。
1.ドアノブ(アメリカ産):マスターキーという発想が、当時国内になかったため
2.郵便差し入れ口(アメリカ産):構造的にも技術的にも、当時の日本では作れなかったため
3.ステンドグラス(イギリス産):色付きガラスの製造が、技術的に難しかったため中央広場の天井と窓を彩っているステンドグラスは、このイギリスから運ばれたものです。

中央広間の四隅には、それぞれ台座が置かれており、3体の銅像が据えられています。

ひとりは板垣退助。板垣は明治の初めに国会の開設を求め自由民権運動を起こし、日本で最初の政党である自由党の党首を務めました。
もうひとりは大隈重信。大隈は日本で最初の政党内閣の総理大臣となりました。立憲改進党の党首として議会政治確立のため活動しています。

3人目の伊藤博文は日本で最初の内閣総理大臣であり、初代の貴族院議長を務めています。大日本帝国憲法の起草の中心的役割を果たしました。
4つの台座のうち、銅像が据えられているのは3つだけ。4つ目の台座には銅像がありません。これは、「4人目を人選できず将来に持ち越された」とされているほか、「政治に完成はない、永遠の未完の象徴」という意味もあると言われています。

これらの銅像は、1938年(昭和13年)に大日本帝国憲法発布50年を記念して作られています。

では、この中央広間の天井部分にはなにがあるのでしょうか?

国会議事堂内のエレベーターは、通常4階までしかボタンが設置されていません。ところが、中央広間付近のエレベータには、7階までのボタンが存在します。しかし、4階以上のボタンは押してもランプがつかないようになっており、通常は4階以上には行けないようになっています。
国会議事堂は1階から4階までは本会議場や各政党の控室、委員会室、国会図書館の分館などがあります。

5階と6階は吹き抜けですので、フロア自体がありません。7階には階段だけが存在します。

ではその階段を昇り、8階に当たる部分にはなにがあるのか。
8階部分には、広さ270平方メートルのロビーがあります。かつて、このロビーは社交ダンスの練習など、多目的ホールとして使われていたそうです。さらにこのホールの中央にはらせん階段が設置されており、9階部分には小さな空間が存在します。
この9階部分は国会議事堂建設当時、塔を除くと国内でもっとも高い建物だったため、展望台として使われていたとのことです。

この記事の監修者
政治ドットコム 編集部
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